農産物の選び方
- Fuming _
- 2024年4月10日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年4月10日
ここで香港旅行記は少しお休みして、
農産物について綴ってみたいと思います。
我家には自宅敷地内に約40坪ほどの畑があります。北海道だから当たり前と思われるかもしれませんが、当地は札幌のベッドタウンで住宅街、一区画の平均は50坪~60坪。そこにクルマは平均2台、残りのスペースで小さな家庭菜園をやっているお宅が多い地域です。札幌市内と比較するとゆったりと暮らせるので、わざわざ札幌からやってくる人も多いみたいですね。
そんな当地なので、この近隣でもこれだけの家庭菜園をやっているお宅はありません(笑)。我家ははじめから家庭菜園の領域を超えた栽培をと、100坪超の敷地を購入しました。理由は結局農産物に対して信用できないからなのです。例え国内産であっても産地偽装から農法も含めて。こちらに移住してくる前に、そうした害悪を問題視していたので、安全な野菜を食べたいということから自家栽培が一番という結論に至りました。
因みにこちらが去年の収穫物です。

ブルーベリーの木は9本あるので、
だいぶ採れるようになりました。

特に何もしていませんがなりました。
勿論無農薬です。

去年はメロンも収穫できました。

収穫物は特段料理もせずこんな感じで食卓へ。
食べきれない分は洗って刻んで冷凍庫。
これはのちのち結構重宝します。


栽培可能なものは極力頑張っていますが、それ以外では、お米は隣町の無農薬栽培の米農家さんと年間契約しています。
東京にいたころは安全野菜を手に入れようにもなかなか。無農薬栽培野菜の宅配を頼んだり、しかるべきお店に行かなければ手に入りませんでしたが、
こちらに来てからは割と手に入りやすくなりました。
何しろご近所に農家さんがいて、夏場は収穫物をよく玄関先に置いて行ってくれたり、
お隣さんの庭でとれた果物を頂いたり、それ以外でも地域のお店に行けば、無農薬コーナーも結構あるので助かっています。
で、そのご近所農家さんから先日非常にありがたいものをお譲り頂いたのです。
それは韃靼蕎麦。今年、我家の畑に種として撒く分とお茶として頂く分と。
用事があって農家さんを訪ねたら、自家栽培の韃靼蕎麦茶を淹れて頂きました。
なんと無肥料・無農薬、撒いたまま何もしないまったくの自然栽培です。
こちらは脱穀したものを洗浄して乾煎されたものだそう。
所々白いものが混ざっていますが、
煎ってポップコーン状態になったものです。
この状態から我家では更に粉末にします。

お茶の味は癖がなく日本人好み。
年間通していつでも頂けます。
こちらご近所農家さんはご一家でもう20年以上も毎日この韃靼蕎麦茶を愛飲されているそうです。お茶のみならず、このエキス(お茶)をお味噌汁やコーヒーのベースにされたり。
その甲斐あってか、御年87歳のオバサマは去年まで農作業でご活躍。ですがここ最近、膝を悪くされてできなくなってしまわれたとか。それでも家事はされているそうです。
非常にお元気です。
これぞ立派な薬膳茶。
韃靼蕎麦は非常に身体によい成分が盛りだくさんです。
こんな風に農産物は顔の見える農家さんから買うのが理想でしょう。
できれば本当は自家栽培が一番なのですが。
薬膳を勉強して常々思うことは…。
薬膳云々以前に食材の安全性確保が最も重要ではないかなぁと。食材の産地の環境問題、農薬や化学肥料、そして遺伝子組み換えなど。2000年前の学問、中医学・薬膳にはそうした概念は当然ありませんから、現代の害悪リテラシーとの融合が不可欠と思うのです。
長年中国でお茶販売を営んでいた知人は直接農家さんを訪ねて安全性を確認してから仕入れていたそうです。農薬管理、水質、そして栽培環境全般が油断ならないようですね。
さてこの韃靼蕎麦、農家さんに相談して、
もう少し譲って頂けたら販売してみようと思っています。


